こんにちは、キャサリンです。
私は新卒研修のほか、中途採用の研修を行うことも多かったのすが、
中途採用であっても、研修内容は「ビジネスマインド」から始めます。
この「ビジネスマインド」ですが、
「組織の一員としての姿勢や考え方」などで、
その内容*は、どんな企業にも共通しています。
社員研修を行っている企業は、新卒・中途採用の区別なく、
研修内容に盛り込んでいると思います。
*研修内容は別の機会にお話ししますね
ですから転職経験のある中途採用者は、何度か聞いている内容となります。
しかしまるで初めて聞くような顔をしている参加者が多いな、という印象があります。
「聞いていない」のは「つまらないから」
「まるで初めてのような顔をして」と書きましたが、
私の研修内容は、至極当然の内容で、
過去に一度は聞いたことのある内容のはずです。
そう、聞いたことがあるはずなのです。
しかし「初めて聞くんだけど?」というような顔をする。
これすなわち、「聞いていなかった」ということになります。
あ、誤解をしないでくださいね。
「参加者が不勉強だ!」と言っているわけではないんです。
悲しいけれど、研修の立ち位置というものは、その程度なんですよね。
でも、今ここでこのブログを見てくださっているみなさんは、
「勉強したい、させたい」と言う気持ちがあるから見ているのだと思います。
今からでも大丈夫です!一緒に考えましょう。
さて、誰でも会社へ入社したら、
「この会社で頑張っていこう」と、思いますよね。
そして「業務内容」を一生懸命覚えて会社へ貢献しようと頑張ります。
会社側も、これから担ってもらう業務研修を行います。
座学で知識をインプットさせて、実務研修でアウトプットする。
研修終盤は、先輩社員に混じってのOJTとなり、参加者たちも実感が湧いてきます。
この「業務内容研修の満足度」をさらに上げるために必要な研修が、
「ビジネスマインド」の研修なのです。
この「ビジネスマインド」は、どこの会社でも行っているはず。
にもかかわらず「初めて聞く」ような顔をされるのはなぜでしょうか。
それは
つまらないから。
研修内容がつまらないことにほかなりません。
つまらないから頭に入らない。ゆえに「覚えていない=聞いていない」。
だからこそ私は、この「つまらないビジネスマインド研修」を
身を乗り出して聴きたくなるような内容にしてきました。
たとえ話を交え、身近な話題に触れ、「自分だったらどうするか」、
など、「巻き込み型研修」を施していきます。
返事は声に出そう!
すると、最初は頷いているだけの参加者が、次第に声を出すようになってくるのです。
あ、言い忘れましたが、
私は研修のスタートしたときに必ずこう伝えています。
「私の研修は、みなさんの理解度によって進んでいきます。
ですから、私が「わかりましたか?」など、みなさんに声をかけたら、
必ず「はい」「わかりました」「わかりません」など、返答をしてください。
返答がなければ、わからないものとして、私は先に進みません。いいですね」
と。
文章にすると、おっかない感じですね(汗)。
でも実際はもっとにこやかに言っていましたのでご安心を(笑)。
最後に「いいですね」と言うのがポイント。
簡単に参加者の理解度が確認できます。
ここで参加者と講師は、アイコンタクトをとることも大事です。
「私ちゃんと見てますよ」「私ちゃんと聞いていますよ」という風に。
「巻き込み型研修」を施すことによって、
「頷く」→「意見を言う」→「質問をする」→「他の参加者の意見が聞ける」
という、正のスパイラル*が発生します。
*負のスパイラルの逆語=いいことが重なるという意味
このように、最初は小さな声であったとしても、
声を出して返事をし、意見を言うことによって、参加者のみなさんがつながりを持っていきます。
研修時に(ランチなどではなく)参加者同士が自然と交流を持つようになるということは、
その後の離職率の低下にも繋がっていきます。
仕事の大変さは、ベテランも新人も社長もヒラもみんな同じです。
部下がいる管理職は大変ですが、新人には新人の苦労があります。
しかし、その苦労を共有し、切磋琢磨できる仲間がいれば、どんなに心強いことでしょう。
そのためにも「巻き込み型研修」を行うのです。
社員の定着率は研修で決まると言っても過言ではない。
離職率が下がる、というのは管理者側で見ることです。
しかし、一つの職場で長く勤めるというのは、働く本人にとっても大事なことです。
もちろんいろんな働き方があるので、一概には言えませんが、ここでは割愛します。
研修は、研修する立場のためにあるのではなくて、
あくまで、参加者のためなのです。
研修担当の自己満足になってはいけません。
参加者のための研修をすることによって、結果として会社のためにもなっていくのです。
研修を行う立場の私は、新人たちが不安なく現場に送り出す手助けをすることが仕事です。
新人研修が終われば、それぞれのチームへ配属となり、そこでの活躍を祈る。
新人たちはじきに新人だった頃を忘れ、チームに馴染んでいってくれれば任務完了です。
ビジネスマインドを十二分に発揮し、現場で活躍することを祈って。
***
いかがでしたか。
「研修担当」という肩書きがなくても、新人教育の経験はあると思いますし、
これから経験するかもしれません。
すでにできている方はこれまでどおりに。
初めての方はぜひ参考になさってください。
◆今日の研修◆
実務研修より大事なのは「ビジネスマインド研修」
「参加者のため」の研修をすることが、結果として離職率低下に繋がっていく
■次回予告■
「目的と目標の違いについて」
ではまた!
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